Avery Dennison Corporation (NYSE:AVY、 所在地:オハイオ州メンター、 エイブリィ・デニソン、 以下 Avery Dennison)は、DPP as a Service (DPPaaS) の提供を開始しました。
この新しいサービスは、コンサルティング、ハードウェア、ソフトウェア、デジタルIDテクノロジー、物理的なラベル、そしてサポートサービスから成るソリューションで、DPP (Digital Product Passport) の準備に必要な総合的なアプローチを企業に提供するものです。DPPaaSは、Intelligent labelとatma.ioコネクテッドプロダクトプラットフォームを通じてフィジカルとデジタルをつなぐ、Avery Dennisonのデジタルソリューションの一部であり、Burton Snowboardsは、このエンドツーエンドのオンデマンドサービスを利用する最初の顧客になりました。
DPPは、EUのCircular Economy Action Plan(循環型経済行動計画)によって、アパレル・繊維、電池、電子機器を含む主要分野で2027年から段階的に開始される予定です。Avery Dennisonは、この制度の実施に向けてEUに対し助言を行うCIRPASSの準メンバーとして、向こう数ヶ月で必要となる内容を把握していることから、企業に対し、必要なデジタルソリューション対策について助言できる独自の立場にあります。
実際に当社は、atma.ioを通じてグローバル企業のサプライチェーン全体で300億個もの個別アイテムをトラッキングしており、カーボンフットプリントに関するデータや、材料の原産地、再利用性など、DPPに不可欠な情報を取得しています。
Burton Snowboardsは、スノーボードとアウトドアに根ざしたパーパスドリブン型の企業です。同社はすでに、製品管理やカスタマーエクスペリエンスの向上を含むビジネス全般でRFIDを含むAvery Dennisonのデジタルソリューションを活用しています。
同社のChief Product OfficerであるChris Cunninghamは次のように述べています。
「私たちはこの4年間、Avery Dennisonとパートナーシップを結んできました。DPPaaSの可能性を追求し、DPPの法制化に先立って対応を進める小売企業のひとつであることを誇りに思っています。
DPPaaSの試験的な導入を通して、当社のブランドバリューをアピールし、新たな顧客エンゲージメントを提供できます。例えば、透明性が担保されたデータを共有することで、お客様は当社製品のサステナビリティに関する証明された来歴を知ることができます。
今後、当社の製品にインタラクティブなQRコードとatma.ioが提供するデジタルケアラベルを導入することで、最大限の活用方法など、製品に関する新しいインサイトをお客様に提供したり、製品に第二の人生を与えるといったアイディアが実現できるようになります。
長期的には、製品のデジタルIDとatma.ioコネクテッドプロダクトクラウドを組み合わせることで、サプライチェーン上で起きたイベントやリアルタイムデータを把握し、先手を打つために必要なインサイトを取得、同時に無駄の削減や、循環性の促進、サステナビリティにおける信用の向上を実現することができます」
Avery DennisonのApparel SolutionsでDigital solutionsのDirectorを務めるJake Hanoverは以下のように述べています。「DPPの導入はまだ先のことのように思われるかもしれませんが、多くの企業にとってデジタルトランスフォーメーションは必要です。DPPaaSを通して、コンプライアンスに必要な主要指標の把握に必要なプラットフォーム、デジタルIDソリューション、そしてそれらにまつわる専門知識を企業に提供することで、このプロセスを加速させることができます。これには再利用を通して製品が二度目、三度目の人生を送るプロセスも含まれています」