― 新しいIMLポートフォリオが、産業・消費財分野におけるサステナブルで高効率なリユースシステムを支援 ―
Avery Dennison(NYSE:AVY、 所在地:オハイオ州メンター、 エイブリィ・デニソン、 以下 Avery Dennison)は本日、RFID対応インモールドラベル(In-Mold Label:IML)製品群の発売を発表しました。
この革新的なインテリジェントラベルは、射出成形と同時にプラスチック製品へ直接埋め込まれるよう設計されています。高い耐久性と優れたRFID性能を備えており、さまざまな分野における循環型および再利用システムへの対応を可能にします。
今回発表されたIML製品ポートフォリオには、用途別に最適化された以下の3製品が含まれます。
AD Anchor U9 IML(UHF):
一般産業、サプライチェーン、物流向け。プラスチックパレット、育苗トレー、配送コンテナ、廃棄物容器、製造・自動車分野の部品などの追跡に最適。
AD Line U9XE IML(UHF):
薄型ラベルが求められる産業用途向け。主にコンテナ管理や廃棄物処理システムなどに最適。
AD Spiral U9 IML(UHF):
ホスピタリティ、ケータリング、イベントなど、消費者向けのリユース用途に特化。再利用カップや食器などに対応し、洗浄耐性・衛生性・使用回数の記録などに優れています。EU規則に基づく食品接触適合性も評価済みで、改正EU規則10/2011およびEC規則1935/2004第3条1項(a)に準拠しています。
本IMLシリーズは、現代のリユースおよびトラッキングニーズに応えるために設計されています。各RFIDインレイは、射出成形時の高温・高圧にも耐え、製造工程全体で安定した性能を発揮します。また洗浄や繰り返しの使用にも耐える丈夫さと、製品を個別に高速・正確に読み取る機能を両立しています。既存のインモールドラベル用機器や材料とも互換性があり、導入もスムーズです。
RFID機能の統合により、在庫管理におけるヒューマンエラーの削減や、製品の移動状況のリアルタイム可視化、実際の返却数に基づいた正確な請求処理などが可能になります。特に、大量運用が求められるイベント運営やクローズドループ物流では、業務効率や精度の向上に大きく貢献します。再利用資産を管理するブランドや運用者にとって、こうした機能は業務の透明性向上や、規制・サステナビリティ目標への対応を後押しします。
Avery Dennison SmartracのVice President, Innovation & SustainabilityであるMathieu De Backerは次のように述べています。
「新たに発表したIMLラインアップは、拡張可能なリユースモデルの実現と、サプライチェーン全体の効率化に向けたAvery Dennisonの取り組みを示すものです。RFIDを成形品に直接組み込むことで、各容器のライフサイクル全体を通じて完全な可視化を可能にします。この技術は、産業用途のReturnable Transport Items(RTI)や、消費者向け容器の正確な追跡を可能にし、それぞれに対応した“デジタルツイン”によって、業界横断的なトレーサビリティとコンプライアンス対応を支援します」
今回の製品発表により、Avery Dennisonはスマートで循環型の運用モデルを支えるインテリジェントラベル技術の領域をさらに拡大しました。高耐久性・衛生性・高精度トラッキングを実現するIML製品群は、さまざまな業界において、低廃棄かつ高効率なリユース体制の構築を後押しします。