Avery Dennison、SAP softwareとの協業を通じて デジタルIDの新しいデータソリューションを推進

この記事では、Avery DennisonとSAP社とのOEMについて、Strategy & New Business DevelopmentのVice Presidentを務めるJeremy Schenofが解説します。同時にSAP Analytics Cloudを活用することで、顧客企業のデジタルIDを活用したデータソリューションの改善をどのように進めているのか、という点についてもご紹介します。 

Q1：Avery DennisonはなぜSAPと提携したのか。

小売業界でRFIDといったデジタルIDの導入が進むにつれ、個品レベルのデータが遍在することになります。n私たちは、顧客がすでに導入しているソリューションとAvery Dennisonのソリューションを統合することで、個品レベルのデータからより多くの価値や、より包括的な可能性を生み出すお手伝いをしたいのです。RFIDで取得された個品レベルのデータを、現行のSAP retail softwareに統合することで、需要計画・予測、在庫管理、マルチチャネルデリバリーに必要なデータの精度を高めることができるようになります。

Q2: パートナーシップによって、どのようなソリューションやユースケースが可能になるのか。

RFIDで取得できる個品レベルのデータをSAPのソフトウェアに取り込むことで両社の顧客へのサービスを強化します。具体的には、在庫データ精度の向上、オムニチャネルデリバリーの改善、摩擦のないPOS、盗難防止の強化、消費者エンゲージメントの向上といった顧客のニーズへの対応を支援します。

Q3: なぜ私たちのパートナーシップはお客様にとって有益か。

Avery Dennisonが提供するコネクテッドプロダクトクラウドの atma.io から個品レベルのデータをSAPソフトウェアに接続することで、小売業界のお客様はサプライチェーン上のどこに何の商品があり、また現在どのような行程にあるのかを正確に把握することができます。その結果、作業員の生産性が向上、収益が増加し、ひいては廃棄物や運転資金の削減を実現することができます。

食料品業界においては、atma.ioとSAP Analytics Cloudを統合することで、店頭の賞味期限管理を改善し、食品の廃棄や早期の値下げを削減できるようになります。自動化されたアラートを活用することで、店内にある食品を（賞味期限に応じて）忘れることなく棚に並べることができるため、在庫回転を向上させることができます。また物流センターにおける商品の滞留時間を可視化・改善できれば、賞味期限を伸ばすことができます。