Auburn University

2021年3月25日

Auburn University、固有のデジタルIDを使用し、新型コロナウイルスに対処する

Auburn Universityは米国アラバマ州にあり、RFID製品および製造の性能と品質について計測を行うRFID Labが世界的に有名です。 今年、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、Auburn UniversityはRFIDをアメリカンフットボール競技場へのアクセスパスとして使用できるようにし、Pat Dye Field(パットダイ競技場)でフットボールのホームゲームを開催する際、入場のモニタリングを行っています。

新型コロナウイルスによりSoutheastern Conference(SEC)がフィールドアクセスの具体的なガイドラインを定めたことを受けて、同大のRFID LabとAuburn Athleticsは共同で、手持ち型スキャナー、フロアマットリーダー、アンテナをジョーダン-ハーレスタジアムで使用し、フィールドに入る人が規定のガイドラインを満たしているかどうかを確認しました。 

「会場入口で担当者がひとりひとりの入場パスをスキャンします」とRFID Lab所長のJustin Pattonは述べました。 スキャナーのスクリーンに、その人が最近検査を受けたかどうかが表示されます。 選手である学生、コーチ、試合の審判に定期的に濃厚接触する人は全員、直近の新型コロナウイルスの検査で陰性でなければ入場することができません。 また、パスが発行された人の写真が表示されるため、パスを貸し借りすることもできません。」

「RFIDはイベント会場への入場をモニタリングする方法として、非常に優れています。 エンドユーザー組織は、パス保持者の会場での動きを追跡することができます。基準を満たした人のみが業務に携わっており、イベント開催中の彼らの位置もしっかりと把握しています」 — Avery Dennison Smartrac、Market Development RFID、Director、Kris Barton

このソリューションでは、5~10フィート先までスキャンで検知することのできるAvery Dennison SmartracのウェブRFIDインレイを活用し、入場パスとそのシリアル番号IDをリンクさせています。

RFID Lab独自のソフトウェアを活用したスクリーニングは、コーチやメディア、その他SECポリシーに基づき会場への入場を許可されている人物など、入場パスを使用する人物にのみ行われます。 各機関で定期的にモニタリングを受ける学生選手や、スタンドのファンは対象外となります。

「RFIDはイベント会場への入場をモニタリングする方法として、非常に優れています。 エンドユーザー組織は、パス保持者の会場での動きを追跡することができます。基準を満たした人のみが業務に携わっており、イベント開催中の彼らの位置もしっかりと把握しています」とAvery Dennison Smartrac、Market Development RFIDのDirectorであるKris Bartonは述べています。

試合前の一週間にわたり、Auburn Athleticsは相手チームも含めて、すべてのフィールドパスをRFID Labに提出し、RFIDのタグ付けを行いいます。 タグは固有のIDでエンコードされ、データベースに入力されます。 タグには個人情報は含まれません。

データベースはAuburn Athleticsのオペレーションチームが事前に生成し、SECポリシーを満たすために必要な情報を盛り込みます。 ラボは、フィールドパスにタグを付ける際、RFIDタグ番号をデータベースに入力します。

Auburn University - スタジアム

すべての試合において、RFID Labの学生はシステムを設定し、パスのスキャンを行う会場入口の担当者にスキャナーを配布します。 ラボから3~4名の学生チームが、スタジアムでのスキャン作業のモニタリングをサポートするために派遣されます。

これまでのところ、RFIDシステムでは全員がSECポリシーを満たしていることを示しています。 相手チーム関係者が承認済みのフィールドパスを所有していないという問題が、何度か生じました。 RFIDスキャナーにより、発行されたフィールドパスでないことが検知されたため、彼らは入場できませんでした。

「パスはスタジアム入場用で、フィールド入場用ではありませんでした。RFIDタグのおかげですぐにわかりました」とPattonは述べています。 「試合当日の健康や安全、安心を徹底させるサポートを続けるうえで、この技術を今後も活用していきたいと思います。」

また、フィールドに入る際に、RFIDスキャンのマットの上を歩き、各人の入退場を記録します。 また、RFID Labは、各人がアクセスしたフィールドのセクションを確認できるように、フィールドの周囲にアンテナを設置しています。 こうすることで、必要に応じてより広範囲に追跡を行うことができます。

RFIDモニタリングシステムのはじまりは、今年の夏、Auburn AthleticsがRFID LabにRFIDタグの付いた装備品やウェアの棚卸しを依頼したことがきっかけでした。

「私たちはRFID Labがフィールド入場のモニタリングに役立つのではないかと思いました」とPattonは述べています。 「私たちは過去に、フットボール器具の管理を行うチームと共同作業を行ったことがあり、今回の取り組みはその延長線上にあります。」また、8月の卒業式では、新入生の名前をビデオ掲示板に表示して卒業生を称えるためにRFIDが使われたとも話しています。 卒業生が舞台を歩く際、名札をスキャンするために、RFIDタグを付けました。 このシステムはビデオ掲示板に接続されており、彼らの名前が掲示板に表示されました。

会場内の入場制限されたエリアをモニタリングするRFIDシステムは、本校の他のスポーツやイベントにも活用され、他の学校やスポーツクラブでの導入の機会にもつながるでしょう。

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